ソアラーデックスは、回転運動を間欠割出運動(インデックス*1)に変換する動力伝達ユニットです。入力軸に連続回転を与えると出力軸は回転・停止を繰り返して行ないます。ソアラーデックスの心臓部に理想的な運動特性が得られるローラーギヤカムを採用し、最新の技術によって製造された製品には次のような特長があります。
- *1:インデックス
- インデックス(Index)とは通常「指標、目次、索引」などの意味に用いられますが、このウェブサイトではカム運動による「割出し動作」のことを表します。
- 1.バックラッシ ゼロ
- 2.高精度(最高精度±5秒*2)
- 3.なめらかな割出し
- 4.高速割出しが可能(最速1,000min-1)
- 5.長い寿命
- *2:±5秒
- 1度の5/3,600。
ローラーギヤカムの外周には、断面が台形のテーパリブがついています。
テーパリブの一部はネジのようにねじれており、一部はストレートになっています。(右)
タレットに均等に取り付けられたカムフォロアの2個が常にテーパリブをはさみ付けるように接触しており、カムを回転させると、曲線部ではカムフォロアが送られて出力軸が回転し、ストレート部では停止した状態を保ちます。図の例では、入力軸が1回転する間に出力軸は1/6回転(60°)して停止し、割出しが完了します。
上の図では出力軸は同じ方向にしか回転しませんが、リブ部のねじれの状態を変えると様々な動きをするようになります。オシレートユニットは、ねじったリブを反対にねじってつないだものです。
出力軸は一定角度で往復運動します(揺動)。
両端で停止部分を作ることも、工程の途中に停止部分を作ることもできます。
短いサイクルで素早く滑らかな移動、あるいは正確な停止が必要とされる場所に幅広く用いられます。
加工機、組立機の部品供給・排出、工作機械のATC、印刷機、食品包装機、プレス機械の材料送りなど多くの機械で採用されています。
動作形態によりインデックスユニットとオシレートユニットに分けられます。出力軸の形状によってシャフトタイプ、フランジタイプ、テーブルタイプに分けられます。減速機、クラッチ/ブレーキが一体になったソアラーデックスパックもあります。(製品一覧を参照)
ご使用条件からソアラーデックスのタイプとサイズを選定します。サイズの選定には「トルク計算」を行ないます。詳しくは機種選定のページをご覧ください。
また、ご使用条件を「送信シート」でお送り頂きますと、弊社にて機種の選定をさせて頂きます。